FULL-DRIVE 3 20th Anniversary Edition

20年を経て発表された特別なナンバリングモデルです

最初のFULL-DRIVEが開発されたのは1993年のことでした。無塗装のアルミダイキャストケースにラベルライターで作ったシールが貼られたデュアルモードのオーバードライブです。それらは腕の立つギタリストの手に渡り、ほどなくしてエンクロージャーはオレンジのスチール製に改められ、ゲインブーストとほんの少しのボリュームブーストを行うBOOSTスイッチを備えてFULL-DRIVE 2として発売されることとなります。

FULL-DRIVEはブティック製オーバードライブとして多くのギタリストに愛され20歳を迎えました。これを記念してFulltone Custom Shopより限定生産されることとなったのがこのFULL-DRIVE 3。20年という歳月を経てリリースされる3番目の特別なナンバリングモデルです。

主な特徴

N.O.S.オペアンプの使用

オーバードライブの心臓部ともいえるオペアンプにはNew Old Stockの JRC4558Dを使用しています。

Boost回路の接続位置を変更するORDERスイッチ

FULL-DRIVE 3では、オーバードライブと独立してON/OFFできるブースト回路をオーバードライブの前段に配置するのかもしくは後段に接続するのかをミニスイッチで変更することができます。後段(OD→BOOST)を選択した場合にはブースト回路はFULL-DRIVE 3のボリュームブーストとして機能し、前段(BOOST→OD)を選択した場合にはFULL-DRIVE 2と同様にオーバードライブ回路へのインプットレベルブーストとして機能します。

90‘s, WIDE ASYMトーンモードの切替

フロントパネル中央のミニスイッチで90’s、WIDE ASYMという2つのトーンモードを切り替えることが可能です。90’sではFULL-DRIVE 3の前機種であるFULL-DRIVE 2から受け継いだリッチなミッドレンジが特徴のトーンです。WIDE ASYMはよりワイドな非対称クリップ回路を使用したモードです。よりオープンで鈴鳴りするような美しいサウンドが特徴です。

BOOST回路に加えられたDYNAMICSコントロール

FULL-DRIVEシリーズ伝統のオーバードライブ回路から完全に独立したJFETクリーンブースターにDYNAMICSコントロールが加わりました。ゲルマニウムダイオードを使用したリミッター回路であり、アタックを音楽的に抑制することで強く弦を弾いたときにも耳に痛くないブースト回路を実現しました。このDYNAMICSコントロールのみを抜き出したペダル”2B”もリリースされます。

小型化されたケース

ケースを刷新し従来のFULL-DRIVE 2に比して約20%小型化されています。