２０〜２３日の期間、LAはアナハイムのコンベンションセンターで開催されたNAMM Show 2005に行って来ました。毎年盛大に行われるこのコンベンションは世界中から楽器に携わる人達が一同に集まるので音楽好きにはそれはそれはもの凄い空間です。

当然、著名ミュージシャンは普通にその辺にフラフラしているし、思考を凝らしたユニークな各ブースの数々、隣接するホテルのロビーでは夜中までライブをやっているし、各ホテルのホールでは必ずメーカーが主催するライブをやっているし、近所にあるHouse Of Bluesやレストランやバーでもどこかしらのメーカーが貸し切ってパーティーをやっているわ、街全体がお祭りムードの４日間でした。

Bognerのブースでは、人気機種のUbershallを中心にアンプがずらりと並び人がいない時間がないくらい試奏されていました。
ドロップチューニングでヘヴィーなリフを弾くギタリスト達（これが皆もの凄く巧い！）や、クリーンでジャジーに弾く人や、王道トムペティー系のリズムを絶妙なコードワークで弾く人などなど、この空間でギターを弾く人達のプレーを見ているとアメリカの奥深さに改めて驚かされます。
無名のハンパでないギタリスト達がゾロゾロいると言う事です。

　　Bogner Booth

ラインホルドから電話があって『３時にブースに来たら面白い事をやるから、、』っというのでブースに戻ったらBognerのショップの誰にも知らされていなかった新しいアンプの発表会が始まった！！
デモンストレーターを努めたギタリスト、Bognerファミリーの一員であるクリスティーアギレラのツアーギタリストのハファ（Rafael Moreira）が登場し度肝を抜くブッ飛びのプレーでこの新しいアンプの良さを充分に披露してそこに集まった人達を圧倒していました。

　　「360 °」and Rafael Moreira　、デモ演中。

	しかも、このアンプはギターとペアで発表され（ギターのデザイナーはアンドレアギターズ）異次元的なムードをプンプンさせていて、それに負けるとも劣らないラインホルドとアンドレアはコスプレで登場したし！　しかもこれ、下はマッパです。横から見るとかなりキワドイっ。皆、信じられないっていう顔でまた大笑いしながらこの発表会は終了しました。しかし実はこれにはオチがあって、僕とマークキャメロンが心配していた事が現実に！　終わりかけた頃、ポリスが５人きて２人を連れ出して危うく逮捕されそうになったし。しかしそこはラインホルド。上手くかわして記念写真を撮って帰ってきました。公共猥褻罪ギリギリでしょ、横から見るとぶらり〜んって透けているとはいえ見えているんだからっ！^^
	360 ° Guitar by Andrea Guitar (クリックすると大きな画像が見られます）

さて、僕が好きなアコギのショウに今年も足を運んできました。『All Star Guitar Night』っといって、アナハイムヒルトンホテルのでかいボールルームで開催され、スタンディングが出る程満員でした。ここで個人的に気に入った新たな発見は「Monte Montgomery」というテキサスはオースティンのギタリストのプレー。一発でファンになりました。彼のタッチといいその表現力は聴き手のハートをガシっと掴んで離さない力強さと優しさに溢れています。
ホームページもあるので是非聴いてみてください。
あと「Kaki King」とこのショウのExecutive Producerでもある「Muriel Anderson」の２人の女性ギタリストのプレーも思わずどうやっているのか席から立って見てしまったほどユニークで素敵でした。「Muriel Anderson」が弾き語りでの替え歌で会場を湧かせた『上を向いて歩こう』のアコギ用アレンジもなかなかでした。ああいうヒネリと笑いのセンスはアメリカならでわ！

因に、Fulltoneはいままで一回もNAMM Showには参加していません。口コミだけで噂が広まりここまで世界中のプレイヤー達に愛され続けているフルトーンの実力って所ですかね^^

今月の愛聴CD

１）The Derek Trucks Band - Joyful Noise　（2002）
　　The Allman Brothers Band のライブDVDでも素晴らしいスライドが聴けます。
２）Faith No More - The Real Thing (1989)　
　　このメンツ、凄いです。 文句なしのサウンド！
３）Ryuichi Sakamoto - / 04 (2004)
　　自分をニュートラルにするにはピアノが一番。教授のセンスとタッチはBill Evans の次に大好物です！