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昨年の3/31/03にも行われたベネフィットライブが、6/12/04にまたLAのベイクドポテトで行われました。
「ARTSKAN benefit rallies musicians to
support Kids With Autism Now,featuring
Steve Lukather, Michael Landau and
メa huge cast of special guests,モ」と地元の新聞に告知された様にこの日のライブはボブブラッドショーの呼びかけでチャリティーの為に地元のミュージシャン達が集まって実現したという特別なギグでした。ブラッドショーの息子さんが自閉症を患っているそうなのですがその息子さんの通う学校等へ全額寄付されるそうです。
さて、ライブのレポートです。
前回は3セットもやりましたが、今回は8:30 &11pmの2セット、ストーレンフィッシュのカレンとランドウでしっとりと幕を開けたこの日のライブ、ストーレンフィッシュが数曲演奏した後、ルカサーがステージに紹介されるやいなやその箱の空気が変わるのがはっきりとわかる程ルークの存在は大きく、まさに親分って感じです。Jimmy
Johnson(ベース)、Toss Panos(ドラムス)、Jeff
Babko(キーボード)、ルカサー、ランドウがステージに揃っての1曲目は「I'm
Buzzed」でそれぞれが今日の調子を確かめるかのような落ち着いたプレーで始まり、2曲目の「Up
From The Skies」ではジャムが延々と続いてすでにヒートアップ全開
。今までのルークは比較的エコーとディレイを多用したギターサウンドでしたがこの日はいつもの大きなラックを通っているにも関わらずドライに徹していてとてもヌケのよいクリアーなトーンでした。
Luke's
rack
3曲目、2人が奏でる「Cause We`ve Ended
As Lovers ミ 悲しみの恋人達」(Jeff Beck)は素晴らしすぎてただただ聴き入ってしまいました、絶品!!4曲目はファンキーなジャムがまた延々と繰り広げられ、5曲目は「Freedom」ルークが歌いランドウはズ太いUni
Vibeサウンドでのヘビーなベンディングで揺さぶる揺さぶる! いやぁ〜〜〜参ったっ! それにしてもこのお2人、そのプレーもサウンドも本当にセンス抜群!思わず唸ってしまうっ!! 12歳の頃からの友達でお互いの手の内は知り尽くしているからかバランス抜群。凄いとしか表現のしようがありません。
ランドウのセットアップ
ファーストセットはルーク本人は満足していない様子でしたがセカンドセットではその反動でか爆発、
今まで以上の怒濤の弾きまくり! その引き出しの多さにはただただ驚かされるばかり。次から次へと弾き出されていく歌心一杯のフレーズの数々、途中で「ちょっとトーンがこもってきたな…」なんて思っていた僕の気持ちを吹き飛ばしてしまったほどの壮絶なプレーで軽く持っていかれてしまいました。

また、ランドウが表現豊かな素晴らしいプレーを披露すると両手を合わせて拝むような仕草を見せながら『The
Best Guitar Player in the
World, マイケルランドウ!』っと言って紹介しランドウの頬にキスをするルーク。彼らの深い友情関係に胸が熱くなってしまう僕はやっぱり彼らの大ファンです。
ルークの『What'zup !!』っという気合いの入った声で始まったセカンドセットは「I'm
Buzzed」「Up From The Skies」「Roodis
Tones」と続き、ここでゲストタイムに突入。スペシャルゲストと紹介されて登場したのはデビットペイチ(TOTO)、「Red
House」ではその健在ぶりを存分にアピールしていました。

「Rascal Balls」を挟んで, この日ベイクドポテトの目と鼻の先にあるユニバーサルスタジオの敷地内のライブクラブ『B.B
.King's』でのライブを終えてから駆けつけたというJimmy
Z(ハーモニカ、サックス)が飛び入りしブルージーなハーモニカを披露し、次にルークと入れ替わったスライドの名手Chuck
Kavoraasの年季の入った熟練のスライドプレーがバンドをひっぱり、次に登場したアダムというギタリストがスローブルースを始めたとたん、また空気が一転。
このアダムというギタリスト、ただ者ではない!ルークとランドウのプレーにひれ伏して萎縮してしまうような空気の中、実に堂々とした素晴らしいプレーを披露し喝采を浴びていました。バーにいたルークも立ち上がって乗りまくりで声援を送っていました。僕はこういうルークの純粋な所が大好きです! そして僕がトイレに行った帰りに、ステージにいるランドウにビールを買ってわざわざ持って行ってあげるルークを目の前で目撃、とてもマメな人です。そんなルークに答える様に普段は見せない柔らかな笑顔でそのビールを受け取るランドウ。そしてビールを交わして『チァ〜〜〜ズッ!』素敵なお2人です。
そしてアダムとJimmy Zのサックスプレーを見ながら盛り上がっていたルークがなんとフラフラっとステージへ。何をするかと思ったら演奏中のドラマー(MAKOTO)に何か耳打ちしてスティックを取り上げてドラムを叩き出すではないですか!! これには皆大喜びでまた最後までその曲を叩いたルークはご満悦でマイクを握り『Thanks
for coming tonight.Good Night !』っで、この日のライブは幕を閉じました。

ルークの息子(すでに18歳くらいであろうか?)がステージの目の前の床に座ってオヤジの勇姿を嬉しそうに見ていて、また息子に目をやりウインクするルークの姿をみたりでとても微笑ましかったです。
ファーストセットは招待された学校の職員や家族が多くてほぼ満員の120人強でしたがセカンドセットはせいぜいその半分ぐらいでした。
最後に、当日のリハーサルをきいたのですが、ルークが主導で断片的に各楽曲のパートの確認という感じで約1時間半音出ししているのですが、ランドウが「In
My
Life」(The Beatles)のイントロを弾くとルークが歌いだしたり、トスパノスが「The
End」(The Beatles)のリンゴのソロを叩いていたり、さりげなく弾いているフレーズやリフに彼らのルーツを垣間見る事が出来たり、とても興味深いです。因に、「Freedom」(Jimi
Hendrix)だけは本気で1曲丸々やっていました。
*ここでマニアックな目撃証言……
リハ前、ランドウの運転する車で2人仲良くベイクドポテトに来ていました。
以上、少々マニアックなライブレポートでした!
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