7月6日 Doug Aldrichとの出会い その1
 
    ダグが見せた壮絶なプレイ
 渡米して間もない頃、カメラマンであるWilliam Hamesさんの、ハリウッドにある撮影スタジオでパーティーがあり、そこにお邪魔していた時にダグが一人でふらっと現れました。それが彼との最初の出会いです。お互いにギタリストという事もあり、すぐに意気投合して音楽の話に花を咲かせましたが、しばらくすると──その広い撮影スタジオの一角にバンド機材一式があったので──ナチュラルにジャムが始まりました。スタイルが似ているなと思いながらしばらくジャムっていると、ダグも盛り上がってきて、それはそれは壮絶なプレイを見せます。で、1曲終えると何事もなかったかのような穏やかな声で“Hey Let's play some more ,man”みたいな。そのギャップが面白いんです^^。

ダグとの付き合いの始まり
 初めて観たダグのプレイは、まさしく“その部屋に火がついたようなプレイ”という表現がぴったりのエモーショナルな物で、それはそれは素晴らしかったです。その後、ご縁があるのか、街などで偶然出会うことが多く、例えばSunsetのTower RecordsやMelroseの中古CD屋さんでばったり出会ったり(この時、昨日、日本ツアーから帰ったばかりでお金が出来たからCDを買いに来たって言ってたっけ)、Hollywoodの楽器屋さんでばったり会ったり。あと、North HollywoodのMatesというリハーサル・スタジオで音出ししている時、開けっ放しのドアの辺に人の気配を感じながらも弾いていたんですが、しばらくしても気配を感じるので振り返ってみたらダグがそこにいて“Hey Man, Taka, Sounds Great!”、“Thanks……”みたいな^^。“丁度、反対側の(といっても50メートルくらい先)スタジオでリハーサルしているんだけど、すげー音が聞こえてきたから思わず来ちゃったよ”だって。そんな大げさな……恐縮です ^^;
     
  7月20日 Doug Aldrichとの出会い その2
 
     そんな偶然が重なり、ダグとはいつしか一緒に遊ぶ事が多くなって、一緒にライブを見に行ったりお寿司を食べに行ったり、彼の家の庭にあるスタジオでギターを弾いたり、録音した音を聴いてみたり、今でもとてもいいお付き合いをしています。
 そうそう、昔、ダグがSteve LukatherやMichael Landau,そしてScott Hendersonを知らなかったのは意外でした。ある日、Scott Hendersonを観に連れ出したら唖然として“He is unbelievable!”と言ってましたよ。また、Jeff Beckフリークのダグは、毎週バーバンクのレストラン&バーで──ホントにDioに参加する前──しばらくの間友人達とJeff Beckのコピーバンドをやったり、Top 40とかダンスミュージックをやっていました。その様子を僕も数回観に行きましたが、ダグはダグ。ソロになるとあの調子で爆発していましたよ。ところで、Fulltoneの初期の時期に、ダグにマイクを紹介したら、ダグはFulltone Effectsをえらく気に入り、その後レコーディングやライブで愛用してくれていて、昨年のDioのアルバムでもFulltoneを使った、素晴らしいトーンを残しています。(ちなみに、現在はWhitesnakeの新作用にMac G4&プロ・トゥールスで曲を書いているようです。そちらもとても楽しみです!)

友人で元池部楽器渋谷店アンプ担当の上松剛氏とダグの家にて。
 
     
  7月27日深夜 Dougが参加する新生Whitesnake
 
     今夜はUniversal Amphitheatre(Universal Studioの丘の上にある会場)に、新生Whitesnakeを観に行きます(因みにオープニングはSlaughter/Kip Winger/Warrant)。
 昨晩はLas Vegasでプレイしたそうで、さっき電話で話したダグは少々お疲れ気味でしたが“今晩、観に来てね。ゲストに名前入れておくから”と相変わらず気を使ってくれる、いつもの優しいダグでした。
 しかし、4ヶ月前にも同じ会場でダグの勇姿を観ていますが、あんなに生き生きと、そして素晴らしい演奏を披露しているダグは久しぶり。David Coverdaleも最高に乗っているし、今回のWhitesnakeは何回でも観たいと思わされます!以下はその時のライヴ・レポートです。

Whitesnakeライヴ・レポート
 観てきました、新生Whitesnake! 長くツアーをこなしてきたせいか、メンバーの息もぴったり!皆、とても楽しそうでした。2人のギタリストを擁するバンドで、しかもドラムがトミー・アルドリッチ。うるさくなりがちなのに、PAのバランスは素晴らしく分離しており、全てにおいて最高のショウでした。
 ダグのプレイはお見事としか言いようがない! 一緒に行ったMark Cameron(Doug Aldrichのアンプを改造している人、Bognerで働いています)は興奮気味に、何度も“あれは俺のアンプだぜっ!”と僕に言います。“わかってるってっ!^^”
 とにかく、言葉では全て言い表せないくらい音抜け抜群の、艶のあるトーンは9月の日本公演でも話題になることでしょう。ズバ抜けてダントツ……脱帽です^^。
 さて、会場はというと、観客のおねーさま方はセクシーな服に身を包み腰クネクネ踊っているし、そこはアメリカ、皆ずーーっと大合唱! Coverdaleも満足そうに観客にマイクを向ける事数十回。まるで古い友人がそこで歌っているかの様な錯覚に陥ってしまうほど、フレンドリーで紳士的な彼のステージに、思わずニヤけてしまったのは僕だけではないはず。「Is This Love」なんてやられた時にゃあ涙っすよっ!! また、“何吸ってもいいけれど、今晩は最後まで一緒に楽しもうよっっ!”とか、“L.A.在住のDoug Aldrichを紹介します”など、MCでもお客さんを楽しませるツボを得ているのがたまりませんなっ^^。今回のショウは2日連続だったので、2日目の今晩は“昨日のショウではその辺からいい臭いがしていたけど、今日はどうだいっ!?いいの吸っているかいっ!?”って言うのも^^;アメリカならではだよね。今回のWhitesnakeは本当にお勧めです。出来れば見逃さないように!
音楽は『Love & Peace !』と再認識。元気を沢山もらいました。
今晩はいっぱいギターを弾こう……。

 
     
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